パーキンソン病は難病指定される
ことから、根本的に治癒することが
難しい病気です。
どうして発症するか未だ原因は
解明されていませんが、
発症すると脳の中にある「黒質」
から「線条体」へ神経伝達する
「ドーパミン神経細胞」が減る
現象が見られます。
そのため「ドーパミン神経細胞」を
増やすための薬を処方するのが
主な治療の一つとなっており、
症状の種類や程度によって
服用することで、パーキンソン病の
進行を遅らせる措置が取られて
います。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病による寿命の変化[/ip5_ornament]
症状でよく見られる
「振戦型パーキンソン」の場合では
症状の進行は遅く、一方、動作が緩慢な
「無動/固縮型パーキンソン」であれば、
症状の進行が速い傾向にありますが、
薬の投与で発症してから10年経っても
7割ぐらいの患者さんは日常生活での
自立が可能となりました。
骨折したり重度の肺炎になったりして
長期に寝たきり状態にならない限り、
パーキンソン病によって寝たきりに
なることはあまりないと言えるでしょう。
寝たきりになると、嚥下障害(飲み
込むことが難しい状況)、誤嚥性肺炎、
窒息、栄養障害の原因に繋がり、
寿命が短くなる可能性が高まるからです。
通常のパーキンソン病であれば、
一般的な疾患によりも余命は若干短いと
されていますが、「振戦のないタイプ
(無動/固縮型パーキンソン)」、
「発症年齢が高い」、「発症から1年以内に
認知症を合併」したする場合、
パーキンソン病により寿命が短くなると
考えられます。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の予防法は?[/ip5_ornament]
出来ることであれば、パーキンソン病に
ならないようにしたいものですが、
以下の予防法であれば、効果が期待出来ると
考えられています。
①緑茶の主要成分である
「ポリフェノール」を摂取すること
②コーヒーに含まれるカフェインが
有効と言われているが、
ドーパミン神経細胞の減少を
防ぐだけでなく、ドーパミン神経系の
機能や構造にも良い影響を与えるから
と考えられる。
③脳神経の維持に「神経成長因子」
というタンパク質が必要。
「ヤマブシタケ」というキノコ類の成分に
神経成長因子に作用することが確かめ
られている。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]まとめ[/ip5_ornament]
パーキンソン病はお年寄りによく見られる
疾患のため、発症すると寿命が短くなると
思われがちですが、最近の製薬技術の
進歩により症状の進行を遅くすることが
可能となったため、パーキンソン病のみの
平均寿命は他の疾病に比べてそんなに
変わらなくなってきました。
寝たきりになると余命が短くなる
可能性もあり、適切な薬物投与により
症状が悪化しないようにすること、
運動療法も取り入れて寝たきりに
ならないようにしましょう。