身内の方がパーキンソン病と診断されたら、
落ち込んでしまいますよね。
残念ながら、パーキンソン病を完治させる
方法は現在のところありません。
しかしながら、研究開発が進み、
パーキンソン病の進行を遅らせることは
可能になっています。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の典型的な症状[/ip5_ornament]
パーキンソン病の典型的な症状は、
次の4つです。
①振戦(しんせん)
筋肉が収縮して、自分の意思に反して
震える現象です。
手足を動かしている時や意識的に
止めようとした時には震えが止まります。
②筋固縮(きんこしゅく)
腕や足などが無意識にこわばって
固くなってしまい、滑らかに動かすことが
困難になります。
他人から関節の曲げ伸ばしをされると、
不自然な動きをします。
③緩慢
一つ一つの動作が非常に小さくなり、
小刻みに歩くようになったり、
足が滑らかに前に出なくなったりする症状です。
④姿勢反射障害
パーキンソン病がある程度進行してから
表れる症状です。
体がバランスを崩したとき反射的に持ち直す
機能が働かなくなるため、転倒やふらつきが
多くなります。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の進行[/ip5_ornament]
パーキンソン病は上記4つの症状がおおよそ次のように
進行していきます。
①身体の片側にだけ、手足に震え、筋固縮や
動作緩慢が表れますが、日常生活や仕事に影響は
ありません。
②身体の両側に振戦や筋固縮、動作緩慢などの症状が現れ、
日常生活や仕事に多少の支障が出てきます。
③姿勢反射障害や緩慢(小刻み歩行、すくみ足)の症状が
現れ、転倒しやすくなります。
④発症から15以上経過すると、歩行や立ち上がりが
困難になるため、ベッド上での生活が長くなります。
嚥下障害なども見られ、介助が必要になってきます。
さらに症状が悪化すると、認知症も併発することが
あります。
このように長期に亘って療養していかなければ
なりません。
平均寿命は一般的な疾病の場合と大差ないのですが、
パーキンソン病が引き金となって骨折や誤嚥性肺炎
などを招いてしまうケースが多いです。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]まとめ[/ip5_ornament]
パーキンソン病は発病してから長期に亘っての対応が
必要となります。振戦、筋固縮、緩慢、姿勢反射障害
といった典型的な症状が悪化し、他の疾患を招くことが
多いです。
薬物療法等で症状の悪化を遅らせることが現在では
可能になりましたので、主治医から適切な指導を
仰ぐようにしましょう。