パーキンソン病が発症する根本原因については
まだ解明されていないものの、症状として振戦、
筋固縮、無動、姿勢反射障害といった運動症状
のほか、「不眠」「便秘」「幻視」などの
非運動症状が見られます。
症状が進行するとどうなるか、
まとめてみました。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]発症した際の脳の中の状態について[/ip5_ornament]
脳の中では、運動神経系の神経伝達物質である
抑制作用の「ドーパミン」と促進作用の
「アセチルコリン」が相互に牽制し、
そららのバランスによって
運動がコントロールされています。
パーキンソン病は、ドーパミンを生成する
黒質が変性してドーパミンの生成量が
減ることで発症する状況が見られますが、
アセチルコリンが相対的に多くなる
ために運動症状が出る可能性が高くなります。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の発症例[/ip5_ornament]
パーキンソン病を発症すると、次のような
症状が進行します。
①振戦で発症→動作が緩慢になる
パーキンソン病でよく見られる症状として、
片手足の震えが止まらなくなる
「振戦(しんせん)」という状態が見られます。
さらに症状が進むと両側の手足の震えが
止まらなくなり、身体の動作が遅くなって
いきますが、下記の②に比べて、
症状の進行は遅い傾向があります。
②肩や腰の痛みで発症→振戦や筋固縮する
肩や腰の痛みが続き、いろんな治療を試しても
効果が見られない場合があります。
五十肩だと思っていたら、パーキンソン病の
症状が出てきて原因が判明した例なども
あります。
ドーパミンが不足しているために、
動作のパターン調整が困難となり、
筋肉のバランスが悪くなった結果、
肩や腰に痛みが生じると考えられています。
このような症例からパーキンソン病を
発症すると、病気の進行が①に比べて早い傾向
が見られます。
そのため、自立した生活が難しくなり、
寝たきりの生活になることもあります。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]まとめ[/ip5_ornament]
パーキンソン病では、手足の震えから
発症した場合は、肩や腰の痛みから
発症した場合より症状の進行は遅い傾向が
見られます。
パーキンソン病はドーパミンの不足で
起きる可能性が考えられ、それを補う薬を
投薬することにより、現在では症状の進行を
遅らせることが可能になりました。
普段の動作に異常が見られれば、
すぐに神経内科医で診断してもらい、
適切な処置を行うようにしましょう。