パーキンソン病を発症すると、
主に次のような症状が見られ、
日常生活を送ることが困難になってきます。
①手、足などが震える:振戦(しんせん)
②動作が緩慢になる:無動(むどう)
③筋肉が硬くなる:筋固縮(きんこしゅく)
④転びやすくなる:姿勢反射障害
パーキンソン病がなぜ発症するのか、
根本原因についてはまだ解明されていません。
しかしながら、パーキンソン病を発症すると、
脳の中脳にある「黒質」という神経細胞が
減少している現象が見られます。
黒質の神経細胞は、脳の大脳基底核にある
「線条体」にまで伸ばし、2つの神経細胞の
接合部であるシナプスを形成します。
シナプスは、神経伝達物質を放出する
「神経細胞突起終末」と受け皿である
「神経伝達物質受容体」から形成されていて、
その間を伝達する物質が「ドーパミン」です。
「黒質」の神経細胞が減少することで
ドーパミンの放出が減り、
パーキンソン病を発症すると考えられています。
しかし黒質が変性する理由がまだ分かって
いませんが、一説では、ストレスが原因では
ないかと考えられています。
というのも、ストレスによって交感神経が
緊張化し、アドレナリンが放出して血管が
収縮します。
活性酸素が増えることからも、
脳の中に酸素が運ばれる量が減り、
黒質にダメージを受ける可能性も
あるからです。
治療薬の投与を一時的に中断して、
交感神経を鎮静化してみたところ、
症状が改善した例も見られたことからも、
ストレスをそのままにしておくのは
避けるべきでしょう。
パーキンソン病を発症すると、
脳の中脳にある黒質という神経細胞が
減り、そこで神経伝達物質の
ドーパミンが生成される量が減る
現象が見られます。
なぜ黒質が減るのか解明されていませんが、
ストレスが一因とも言われています。
自律神経の乱れによって、
脳内物質のコントロールが
困難になる可能性があるからです。
出来るだけストレスを感じないようにする
工夫が大切です。