[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病とは?[/ip5_ornament]
パーキンソン病は、お年寄りが小刻みに歩いていたり、
身体の震えが止まらなかったりするような症状が
見られる病気です。
パーキンソン病を発症すると、脳内のドーパミンという
物質が通常より減少してしまい、運動をコントロール
することが出来なくなり、運動障害や自律神経系の
障害などが起きます。
ドーパミンは、快感や多幸感を得たり、
意欲的になったり、運動調節に関連したりする機能を
担った脳内ホルモンの一つです。
難しく言えば、神経伝達物質であり、
アドレナリンやノルアドレナリンの前駆体です。
脳には1兆個もの神経細胞がありますが、
ドーパミンにしか反応しない神経があります。
その神経は快感を得たときに活躍する神経で、
中脳の黒質から分泌されています。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の4大症状と原因[/ip5_ornament]
パーキンソン病になると、次の4大症状が見られます。
①安静時振戦:安静時に手足が震えること
②無動:動きが遅くなったり、動こうとしても
動けない、動きにくくなること
③筋固縮:筋肉がこわばること
④姿勢反射障害:前屈姿勢、すり足、小股になって
バランスがとりにくく、転びやすくなること
そういった厄介な症状のパーキンソン病ですが、
なぜドーパミングの分泌量が減るのかは
まだ解明されておりません。
加齢によってドーパミンの分泌量が減少する
傾向があり、脳細胞の老化のスピードは早いため、
10年で10%程ドーパミンが減少してしまうとの
報告があります。
パーキンソン病は正常値の80%くらいまで
ドーパミンが減少すると発症する可能性が高い
と言われています。
ドーパミンと同じ神経物質に
「アセチルコリン」という物質があるのですが、
ドーパミンとは逆の性質があり、副交感神経や
運動神経の末端から放出され、副交感神経を刺激し、
脈拍を遅くしたり、だ液の産生をうながします。
ドーパミンが不足すると相対的にアセチルコリンの
活性が強まり、上記の症状のような運動機能に
問題が生じやすくなるのではないかと考えられます。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の診断基準[/ip5_ornament]
パーキンソン病の診断基準としては、
・経過が進行性であること
・自覚症状で、4大症状のいずれかひとつ以上が
見られること
・神経所見で、4大症状のいずれかひとつ以上が
見られること
・抗パーキンソン病薬(L-dopaなど)による治療で、
自覚症状・神経所見の改善が見られること
・鑑別診断で、脳の病気やパーキンソン症候群でも
ないことが明確であること(CTやRIを用いる)
があり、これら5つの項目を満たすとパーキンソン病
と診断されます。
治療法としては、薬物療法、手術療法そして
リハビリ療法があります。
薬物療法としては、「L-Dopa」と
「ドーパミンアゴニスト」という薬が
主に使用されています。
また手術療法として、保険適応されている
脳深部刺激療法(DBS)が主流です。
パーキンソン病の進行が進むと、筋肉や関節の動きが
悪くなるために、身体を動かそうとしても
動けなくなっていきます。
そのためリハビリ療法の中でも中心は運動療法が
主に行われています。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]まとめ[/ip5_ornament]
パーキンソン病がなぜ発症するのか原因については
未解明ですが、パーキンソン病になると脳の中の
神経物質であるドーパミンの分泌量が減る傾向が
見られます。
治療法でも薬物療法ではドーパミンを増やす薬を
投与することになります。
命にかかわる病気ではないですが、完治までに
時間がかかるため、長期的に対応することが
必要になります。