パーキンソン病の症状が進行すると・・・

パーキンソン病がなぜ発症するのかについて、
原因が不明であることから難病扱いにされて
います。

手足の震えが止まらなくなるなどの
運動症状」のほか、うつ状態などの精神症状、
便秘、立ちくらみなどの自律神経症状といった
非運動症状」も見られますが、
現在では研究が進み、完治は難しいものの、
症状の進行を遅らせることが可能になりました。

パーキンソン病を発症すると、脳の中の黒質
という神経細胞が減ることで、神経伝達物質の
ドーパミンの生成が減る現象が確認されています。

そのため、現在ではドーパミンを増やす薬を
用いることをメインとした治療が行われて
います。

その他にも、脳深部刺激療法(DBS)という
脳外科的な手術療法、リハビリなども
行われます。

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治療薬の副作用

ところで、ドーパミンを増やす薬を長期に
服用していると、様々な症状、副作用
生じることがありますが、その問題点などを
まとめてみました。

Lドパの薬効が減少した場合

ドーパミンを増やす薬として
よく用いられているのが、Lドパです。

服用初期の段階ではよく効いていたのが、
長期に服用すると効果が薄れてくる
ようになります。

胃酸で溶けて十二指腸で吸収される
Lドパは、歳を取るに連れて胃酸の分泌が
減少すると、Lドパの吸収が低下することに
なります。

その場合、レモン水やビタミンCなどと一緒に
摂取すると吸収率が改善されます。

また、牛乳や乳製品を摂取した後だと
胃の中でタンパク質の膜で覆われていること、
胃酸を中和する胃薬を服用することは、
いずれも吸収率が悪くなりますので
注意しましょう。

ウエアリング・オフ現象が見られるとき

Lドパ服用が長期に亘ると、日中、
効果が効いている時間帯とそうでない
時間帯が表れることがあります。

それを「ウエアリング・オフ現象」と
言いますが、1日に服用するLドパを
最小限にするため、少量に分けて投与回数を
増やすなどの工夫が取られます。

薬効が低下しているオフ状態を
改善するために、
ドパミン受容体刺激薬(ドパミン・アゴニスト)
という薬を併用すると、効果の継続が
期待されます。今では、貼付薬も登場しています。

不随意運動(ジスキネジア)が出た場合

Lドパを服用してから、自分の意思とは
関係なく、手足や身体が勝手にクネクネ
動いてしまう現象が見られることがあります。

それを不随意運動(ジスキネジア)と呼びますが、
Lドパの投与量を変更しても改善しないことが
あります。

高齢者ではジスキネジアの症状が
見られない傾向があり、それはLドパの吸収率が
悪いのが原因だと考えられています。

そのため、若年、中高年の方は
ドパミン受容体刺激薬を併用する
ことが望ましいとされ、
高齢者はドパミン受容体刺激薬の副作用が
出やすいためにLドパ主体での治療が行われます。

幻視が見られる場合

抗パーキンソン病薬の服用によって、
幻視が見られる場合があります。

特に高齢の方や脳萎縮の強い方であれば、
幻視が出やすい傾向があり、
ご本人に恐怖を与えるようなものでなければ、
治療は不要です。

幻視を軽減するために
抗パーキンソン病薬を投与量を調整する場合、
逆にパーキンソン病の運動症状が再発する
可能性もあるので、主治医と相談しながら
対応することになります。

まとめ
パーキンソン病を発症すると、手足などの震え
といった運動症状、便秘やうつといった
非運動症状が見られます。

研究開発が進み、治療薬の投与で症状が
改善されるようになりましたが、
長期間に亘る服用のために、薬の副作用が
表れる場合があります。

投与量の調整、ドパミン受容体刺激薬などを
併用することで対処出来ますが、
主治医と相談しながら対応する必要があります。

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