パーキンソン病と認知症はどちらも
お年寄りによく見られる疾病で
全く別の病気ですが、
実は密接な関係があります。
パーキンソン病を発病された方の内、
約3割の方が認知症を患っているという
データもあるからです。
一般の方が認知症にかかるリスクより
5倍高いとも言われていますが、
パーキンソン病を発病してから10年以上、
年齢が高くなる程よりリスクが高く
なります。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]レビー小体型認知症とは[/ip5_ornament]
また、レビー小体型認知症という疾病も
あります。
パーキンソン病の原因である中脳の黒質に、
「レビー小体」という構造物が見られます。
レビー小体型認知症になると、
大脳皮質にレビー小体が見られることから
名付けられました。
現在では、レビー小体型認知症も
パーキンソン病での認知症も同じものと
考えられ、パーキンソン病を発病する前後に
認知症が見られればレビー小体型認知症、
パーキンソン病を発症してある程度の期間
経ってから認知症が出てきた場合、
認知症を伴うパーキンソン病とされています。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]認知症の特徴[/ip5_ornament]
さて、認知症の症状として次の特徴が
挙げられます。
①幻視
ありえない現実が具体的に認識されます。
例えば、知らない人が部屋の中にいる、
ひよこがベッド上で遊んでいるなど。
②症状の動揺性
時間によって、または日によって症状の変動が
大きく変わることがあります。
③薬剤過敏性
ドネペジル(アリセプトR)などの
コリンエステラーゼ阻害薬を服用すると、
認知症の症状が悪化したり、
薬効が効き過ぎることがあります。
レビー小体型認知症に見られる特徴です。
④遂行障害
複数の手順をこなすことが困難に
なっていきます。
日常生活では、献立を考え、材料を買い、
下ごしらえをするという一連の作業が
必要になる料理が難しくなります。
[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]まとめ[/ip5_ornament]
パーキンソン病と認知症は別の病気
ながら、併発することもあるので
密接な関係があります。
認知症が悪化するまでに5年程度の猶予が
あるので、それまでに十分なケアをすれば
病状の進行を遅らせることが可能です。
認知症の症状が見られれば、
神経内科で受診して適切な処置を
行うようにしましょう。