本ページはプロモーションが含まれています。

パーキンソン病の薬には、どういう効果があるの?

脳と脊髄の間にある脳幹部という場所にある
黒質」という部分から線条体に送られる
ドーパミン」が、パーキンソン病を
発症すると黒質の細胞が変性して
ドーパミンの量が低下することが
分かっています。

線条体」では、「アセチルコリン」と
呼ばれる物質と「ドーパミン」と呼ばれる
物質のバランスによって、体の動きを
うまくコントロールしています。

ドーパミンの減少量を補うのが薬物療法の
中心となり、運動機能に障害があれば
リハビリの一貫として運動療法も
用いられます。

「スポンサードリンク」

[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の薬[/ip5_ornament]

薬物療法でよく使われる治療薬は
次の通りです。

①レボドパ(L-ドパ)

不足するドーパミンを補う薬として
広く利用されており、数日~数週間で
効果が表れます。

認知症や高齢の方には第一に
選ばれる薬です。

長期間服用すると効果が減少します。
副作用として、不眠、消化器障害、
眠気が見られます。

1錠:10円程度(3割負担の保険適用時)

②ドーパミン受容体刺激薬
(ドーパミン受容体作動薬、アゴニスト)

認知症や高齢でない方に用いられる薬です。

ドーパミンを受け止める受容体の活動を
刺激することで、ドーパミンの伝達を
促進します。

L-ドパで発生することもある不随意運動を
抑制するほか、L-ドパより効果が長く持つと
されています。
副作用として、眠気や不眠などがあります。

③ドーパミン遊離促進薬

軽症のパーキンソン病の方、
若年性パーキンソン病の方のお薬ですが、
長期に亘っての服用が必要です。

ドーパミンの減少により相対的に増える
アセチルコリンの作用を阻害することで、
アセチルコリンとドーパミンのバランスを
回復させる薬です。

④モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO-B阻害薬)

L-ドパの作用時間が短くなって、
“ウェアリング・オフ”などの随意運動症状が
みられる方のためのお薬です。

ドパミンやセロトニンを分解する酵素
(MAO-B)の働きを抑制することで、
ドーパミンの効果を長くする目的の薬で、
L-ドパと併用されます。

併用禁止の薬もあるので、医師や薬剤師に
確認する必要があります。

⑤ノルアドレナリン(昇圧薬、カテコラミン)

すくみ足など身体の動きが不自由になった方
お薬です。

ノルアドレナリンはドーパミンから合成され、
産生されるものですが、ドーパミンの減少と
比例してノルアドレナリンも不足がちになります。

ノルアドレナリンを補充するための薬ですが、
血圧を高める作用があるため、高血圧の方や
動脈硬化の症状がある方は医師に確認する
必要があります。

[ip5_ornament design=”bg-deco-postit4″ width=””]パーキンソン病の薬[/ip5_ornament]

パーキンソン病を発症すると、
脳の中のドーパミンが減る現象が見られます。

これを補うのが薬物療法の中心ですが、
治療が長期間に及ぶため副作用の発生が
高くなります。

副作用の軽減を図る薬も併用されるなど、
患者さんの負担を少しでも減らす対応も
現在では行われています。

困ったことがあれば、主治医に
まず相談してみましょう。

「スポンサードリンク」
タイトルとURLをコピーしました